自転車のヘルメット着用が努力義務化。罰則は?
全国の自治体で、2023年4月から自転車に乗る際のヘルメット着用が、努力義務となりました。
道路交通法 (自転車の運転者等の遵守事項)
第63条の11
第1項 自転車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶるよう努めなければならない。
第2項 自転車の運転者は、他人を当該自転車に乗車させるときは、当該他人に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。
第3項 児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児が自転車を運転するときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。
e-GOV法令検索|道路交通法 第六十三条の十一
これによって、自転車に乗る際には、ヘルメット着用が努力義務となりました。
努力義務って?
努力義務とは、上の条文にもあるように「~するよう努めなければならない。」というものです。
言葉の通り、努力をする義務があるということです。
ですから、努力をしたけどかぶることができないのであれば、ヘルメットを着用しなくても良いのです。現状のところ、ヘルメットを着用していないからといって、罰せられることはありません。
しかし、その人が努力をしているかどうか、どうして他人が知ることができるでしょうか。
みなさんは、どのようなときに「ああ、この人はヘルメット着用の努力をしているな。感心だな」と思いますか?
ああ、この人はヘルメット着用の努力をしているな。感心だな
残念ながら、私はこれまで一度も思ったことがありません。
では、どのようなときにそう思うのか、考えてみましょう。
ためしに、顔の長い人を思い浮かべてください。今、電車でこれを読んでいる人は、周りの人を見てください。顔の長い人はいませんか?
私は今、これを通勤の電車内で書いています。座席には座れず、立ったままこれを書いています。私の目の前には頭髪の薄くなった男性が座席に座り、首をうなだれて寝ています。はげた頭頂部が私の正面を向いています。その男性の隣に、体格のいい、角刈りの男性がどっしりと座っています。
この角刈りの男性の顔が長いのです。
ご時世柄マスクを着用していますが、それでもはっきりとわかるほどに長いのです。マスクの下から、無精髭の生えたあごが飛び出ています。
この男性がヘルメットを着用する場合、あごにかけるヒモは、最大限に伸ばさなければなりません。もしかすると、伸ばしに伸ばしたとして、ぎりぎり届くかどうかというところかもしれません。
頭にヘルメットを載せ、左右のヒモを両側から目いっぱい引っ張ってきて、あごの下でカチャっとはめる。ヒモはピンピンに張っています。少し息苦しそうです。
この人が、自転車に乗って私の目の前を走り去って行ったら…。
そのとき私は、こう思うでしょう。「ああ、この人はヘルメット着用の努力をしているな。感心だな」と。
しかしこのような人でも通りかからない限り、他人が努力をしているかどうか、ということを知る手立てはありません。
つまり、他人には自分が努力しているかどうか、わからないのです。
そして、他人には自分が努力しているかどうかわからないのであれば、「努力義務」というものは、何も定められていないのと同じだと解釈されてしまうでしょう。
実際、多くの人にとって「ヘルメット着用の努力義務」は、「ヘルメットはしなくてもよい」と解釈されてしまっているようです。
【集計結果の一部】
<自転車ヘルメット着用努力義務化開始以降のヘルメット着用意向>
【緊急レポート】4月から生活行動は大きく変わる?『自転車ヘルメット着用努力義務化』への意識・取り組みを徹底調査!
そもそも、なぜヘルメット着用が努力義務となったのでしょうか。
ヘルメット着用 なぜ努力義務に?
なんで努力義務になったんだろう?
それは、頭部を守るために有効だからです。
JAF(日本自動車連盟)は、以下のような実験をしました。
自転車同士の出会い頭の衝突事故が起きた時、ヘルメットをしているとどんなにいいことがあるかを調べる、というものです。
自転車事故のなかでは、出会い頭の事故がもっとも多いそうです。
時速20kmで走らせた2台の自転車を衝突させると、自転車に乗っていた人形は地面に叩きつけられました。
この時の、頭部が受けた衝撃を数値化して比較しました。
すると、ヘルメットなしの場合は、着用している場合と比べて約17倍の衝撃を受けていることがわかりました。
ヘルメットなしの人形が受けた衝撃は、頭蓋骨骨折、急性硬膜外血腫、脳挫傷など引き起こすほどの強さです。重度の後遺症、もしくは死亡することもあります。
実験によると、被害軽減のためにはヘルメットが有効とのことです。
しかし、ヘルメットが有効だということは、言われなくてもみんなわかっています。
分かった上で、ヘルメットはかぶらなくてもいいものと思われているのです。
それには、2つの理由があると私は思います。
今までかぶってこなかった。自転車用ヘルメットはおしゃれじゃない。
これまでも、安全のため、各自治体においてヘルメット着用は推奨されてきました。しかし、多くの国民はヘルメットの着用を拒んできました。
それらの人は、なんでこんなものをかぶらなければいけないのかな、反発しちゃおっかなと思っていました。そして実際に反発していました。
反発しちゃおっかな
それには、2つの理由があります。
- 今までかぶっていないけど平気だった
- ヘルメットはダサい
これらの理由のうちで、より深刻なのは「今までかぶっていないけど平気だった」でしょう。
先ほどのJAFの実験は、以下のことを背景として行われました。
自転車は免許も要らず気軽に乗れるぶん、自分が事故に遭うことを想像する人は少ない。 しかし、事故や転倒の際には、頭部を地面などに強打して、致命的なケガを負う危険性が高い。
自転車の単独・転倒事故の危険性(JAFユーザーテスト)
「今まで平気だったから、まぁ大丈夫でしょ」という考えは、ある日突然通用しなくなります。
しかし、ヘルメットをしないで自転車に乗ることが当たり前になっている場合、すぐにそれを変えるのは難しいかもしれません。
家族や友達など、身近な人と自転車に乗る際のヘルメットのことを話題にして、大切さを実感できるといいですね。
そして、もう1つの理由が、「ヘルメットはダサい」です。
しかし、ヘルメットは本当にダサいのでしょうか。確かに田舎の中学生がかぶるような、学校で指定されているようなものをダサいと思う人はいるかもしれません。
ですが、最近では様々な工夫のほどこされた、おしゃれなヘルメットが登場しています。
おしゃれなヘルメット5選
おしゃれなヘルメット5選を紹介します。
①軽くて蒸れないデザインがいい!という人にオススメ。スポーツタイプのヘルメット
とにかく軽くて蒸れないデザインがいい!という人にオススメ。スポーツタイプのヘルメットです。
超軽量の210g!iPhone 14proが206gですので、ほぼ同じ重さですね。
通気孔もたくさんあいているので、夏場も蒸れなくてよさそう。
また、ダイヤル式のアジャスター付きなので、サイズの調整が簡単なのもポイントです。
小4の子ども用に。
https://review.rakuten.co.jp/item/1/240859_10267868/1.1/
サイズが頭部分とあご部分で調整できるため、小学生から大人までフィットしてくれます。
サイズ調整が簡単なので、大人も子供も使えるようですね。
②かわいいデザインで選びたい!という人にオススメなヘルメット
かわいいデザインで選びたい!という人にオススメなヘルメットです。
ただし、かわいいだけでなく、「広いつば」「内側は通気性の良いメッシュ」など細部の機能まできちんとこだわっています。
オシャレでヘルメット感が無くキャップ感覚で可愛いです。
https://review.rakuten.co.jp/item/1/415326_10000484/1.1/
軽いので安心して被れます。
やはりキャップ感覚で、かわいく着用したい人が購入しているようですね。
③ヘルメットには見えない!野球帽タイプのヘルメット
ヘルメットには見えない!野球帽タイプのヘルメットです。
見た目だけでなく、サイズの調整も野球帽のように後部のマジックテープで可能です。
軽くて、安心
https://review.rakuten.co.jp/item/1/412400_10000773/1.1/
ヘルメット努力義務に伴い、父に送りました。いつもキャップを被っているので、買い物に行っても店内で被ったままでいられる点と、CE基準合格している点が気に入って購入しました。
自転車で買い物に行って、かぶったまま店内に入れるというのは便利ですね。どこかに置き忘れる心配もありません。
④SGマーク基準をクリア!安全性も抜群で、丸いフォルムもかわいいヘルメット
SGマーク基準をクリア!安全性も抜群で、丸いフォルムもかわいいヘルメットです。
SGマーク?
※SGマーク
Safe Goods(安全な製品)を表し、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準に適合したとして認証されたことを示すマークです。万が一、SGマーク付き製品に欠陥があり、それを原因として人身損害が起きた場合、賠償する制度も付加されています。(一般財団法人 製品全協会)
厳しい基準をクリアしないとSGマークはつけられないようです。
安いものもたくさん出回っていますが、高くてもSGマークのあるものを探しており、大人でも大丈夫とのことで、おばさんですがこちらにしました。
https://review.rakuten.co.jp/item/1/204574_10015452/1.1/
まあ合わなければ子供にあげればいいかと思っておりましたが余裕で被れました!後ろのダイヤル調節でピッタリです。軽いし、とても被りやすいです。
ダイヤル式なので調整も簡単!大人でもかぶれそうですね!
ホワイト可愛い!
https://review.rakuten.co.jp/item/1/204574_10015452/1.1/
小5の娘用にホワイト購入しました。
とても可愛くて本人もお気に入りです。自転車に乗ってると見かけた人からどこで買ったのかよく聞かれます。
安全性だけでなく、色合いも高評価な意見が多かったです。特にお子様に喜ばれているようです!
⑤お子様用にヘルメットを探している方にオススメ!
お子様用に、初めてのヘルメットを探している方にオススメです!
SGマーク付きで安全性問題なし!
お子様の頭にフィットする設計です。またカラーバリエーションが豊富なのもうれしいポイントですね。
ピンクシルバーを購入しました。
https://review.rakuten.co.jp/item/1/365668_10000014/1.1/
ベージュの自転車とめちゃくちゃ合うし、シルバー/グレー/ピンクの絶妙な色の感じがとっても気に入ってます!!
サイズ調整も楽ですし、子供も嫌がらずに着けてくれるので、購入して良かったです^ ^
小さな子が、嫌がらずにかぶってくれるのは何よりもうれしいですね!
お気に入りのカラーを探してみてください!
まとめ
2023年4月から、自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務なりました。
これを受けて、あわててヘルメットを用意する人もいるのではないでしょうか。
そこで、努力義務の意味と、ヘルメットの有効性とともに、オススメのヘルメット5選を紹介しました。ぜひ参考にしてください!
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